香水の基礎知識

香水について、簡単な基礎知識を紹介します。

 香りの種類    香りの特徴    香りの選び方  
 香りの保存    香りの楽しみ方    香りをつける場所  

   香りの種類
  濃度 アルコ−ル純度 持続時間
香水 15〜30% 96% 5〜7時間
オ−ド・パルファン 10〜15% 85〜90% 3〜4時間
オ−ド・トワレ 5〜10% 80〜85% 2〜3時間
オ−デ・コロン 3〜5% 75〜80% 1時間程度

 

上の表からも分かるように、フレグランスは香りに含まれる香料の濃度によって
香水、オ−ド・パルファンなどに分類されます。
持続時間が一番長いのが香水。完成度が最も高く、
質のいい香りが長時間漂います。
トワレやコロンはライトな香りが適度に香ります。
特にコロンはすぐに香りが飛んでしまうので、気分転換には最適です。
持続時間を計算して、昼間は軽い香り、
夜はこってりとした濃厚な香りに付け替えたりするのもおしゃれです。

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   香りの特徴
香りはつけたときから微妙に変化します。
一般的に香りの変化には、
トップ、ミドル、ラストノ−トと3段階に分かれるスタイルと、
トップからラストまで香りが変化しないスタイルがあります。
トップノ−ト つけてから10〜15分ぐらいの間の香りです。
スパイス系の香りや、レモンなどのシトラス系の香りなど、
揮発性の高い香りが漂います。
ミドルノ−ト つけてから30分〜1時間ぐらいたってからの香りです。
ジュ−シ−なフル−ツの香りや、優しい花々の香りが美しく香るときです。
ラストノ−ト つけてから2〜3時間以上経過した香りです。
代表的な香りは樹木など、さわやかなシプレの香り、
ムスクやアンバ−など、セクシ−な動物系の香りです。

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   香りの選び方
香りを選ぶときは体調のよい日に。
風邪をひいているときや嗅覚が敏感な整理の日には
避けたほうがベタ−です。実際にお店に行って試すときには、
ボトルに直接鼻を近づけてかいではいけません。
なぜなら、最初はアルコ−ル臭が強いので、
正確な匂いが分からないからです。
手首や手のこうなどの汗をかかない部分、
化粧品がついていない部分で試します。
香水の個性が出る10分後ぐらいにかいでみましょう。

よく香水ショップには匂い紙がありますが、
これはあまり使用しないほうがよいです。
なぜなら、香水は自分の肌の匂いや体温などと混ざり合って
微妙に変化し、香りを出すからです。

また、湿度が高いと香り立ちが悪くなり、
湿度が低いと香り立ちがよくなるので
海外で買うときには注意しましょう。

一言アドバイス
有名なブランドの香水を使いたいという気持ちは誰もが持っています。
ブランドの服と香りをコ−ディネイトするのもよいのですが、
本当に大切なことは「自分の好きな香りが自分にとって一番似合う」
ということです。

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   香りの保存
香りは香料とアルコ−ルが原料なので、
開封してしまうとアルコ−ル分が飛んでいき、どんどん濃くなってしまいます。
空気に触れると酸化し、日光に当たると変質していきます。

寿命は3年と言われていますが、直射日光をさけ、涼しく暗い場所に保存して
早めに使うようにしましょう。
もしくは、普段は使うことが少ないという人ならば、
購入するとき小さめのビン(ミニボトル)を選ぶのもいいですよ。
アトマイザ−などに詰め替えて使用するという方法もあります。
心配な時は、腕の内側など目立たない部分につけてチェックを。

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   香りの楽しみ方
香りをさりげなく香らせたいときは、空中に吹きかけてから
香りの霧をくぐると、全身に優しい香りをまとうことができます。
髪の内側にひと吹きしておいてもいいですよ。
髪が風になびいたときに、さりげなく香りが漂って素敵です。

基本的に香水は肌に直接つけるものですが、
ほかにもハンカチにそっと染み込ませたり
スカ−トの裾の裏側に1〜2滴落とすとほのかな香りが持続します。
ただし、シミにならないように早めに洗って下さいね。
ポプリなどに香りを移してタンスに入れておくのもいいですよ。

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   香りをつける場所
香りは温められると、より一層香るので
体温が高く、脈打つ所につけるといいと言われています。
手首につけるのが一般的ですが、他にもポイントがあります。

まず香水は揮発性で、下から上に立ち上がるものなので
太股やアキレス腱の内側など下半身につけると自然に全身に香ります。
また、うなじや耳の後ろなどはほのかに香りが立ち上がります。
汗ばむところにつけるのは、
汗と混ざってよい香りが台無しになるのでやめましょう。

1.耳の後ろ

2.うなじ

3.ひじの内側

4.ウエスト

5.手首の内側

6.太股の内側

7.ひざの内側

8.アキレス腱の内側

 

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このペ−ジを制作するにあたって使用した本

ナツメ社刊
「香水」
より一部引用

ナツメ社
ナツメ社のホ−ムペ−ジはこちらから

'98 CanCam2月号付録
「保存版 香水最新ノ−ト486」
より一部引用

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